大田原信用金庫は「だいしん」の通称で知られる栃木県大田原市に本店を置く信用金庫です。創業は1928年、2018年に創業90周年を迎えた老舗であり、2002年には宇都宮信用金庫から事業の一部を譲渡されています。店舗数は9店(2018年5月現在)。小規模な信用機関ながら事業者向けに融資商品にとどまらない多彩なサービスを提供しているのが大きな特徴です。
中小企業向け事業者ローン「ご近所ローン」
当信用金庫の営業エリア内で事業を営み3年以上の業歴がある法人・個人事業主が利用可能な商品で、運転資金借入はもちろん、中小企業の資金繰りをおもな目的としています。
利用額は500万円以内。用途は運転資金・設備資金。利用期間は用途を問わず5年以内。金利は固定金利と変動金利の2種類があり、前者では年2.50パーセントに設定されています。担保は原則として不要、保証人は法人が原則代表者1名、個人事業主は原則不要です。
事業者カードローン
資金繰りが厳しく頻繁に運転資金借入を必要としている事業者に適しているのがこのカードローンタイプの商品です。あらかじめ設定された限度額の範囲内ならカードを使って繰り返し借入・返済が可能です。利用限度額は担保の有無によって設定が異なっており、無担保なら500万円、有担保では1000万円。担保が用意できる場合にはどちらが向いているのかよく検討したうえで判断したいところです。利用期間・担保・保証人に関しては直接問い合わせましょう。なお信用保証協会の保証付でもあります。
無担保当貸5000
こちらは担保を用意できない事業者に対して大口の融資を行う商品で、利用額は最大5000万円または平均月商の3倍以内のうち少ない額に設定されています。利用期間・担保・保証人などは直接問い合わせての確認が必要です。これも信用保証協会の保証付です。
ほかには農業事業者(兼業も含む)を対象にした「アグリビジネスローン 那須の大地」もあります。こちらは運転資金が利用額1000万円以内で利用期間が5年以内、設備資金が利用額2000万円以内で利用期間が10年以内。業種が限定されますが農業事業者にとっては見逃せない選択肢となるでしょう。
事業向けサービス
融資以外では地域経済の発展を目指したさまざまな取り組みが挙げられます。まず当信用金庫の取引先の経営者によって組織されている「だいしん経営塾」。経営に関するさまざまなノウハウや情報の提供を行っているほか、情報交換や販路拡大などの機会も得られるサービスです。さらに若手経営者で組織されている「信樹会」もあります。信用金庫には珍しいこうしたサービスも積極的に活用すれば経営の発展や安定化に役立てることができるでしょう。あとは各種インターネットバンキングもチェックしておきたいところです。
このページの金利や限度額は記事執筆時(2018.05~06前後)の情報のため、
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既に信金から借入のある方でも読んでおくと交渉に役立ちますよ。
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