ノンバンクの審査について
銀行や信用金庫などで融資を受ける際に審査が必要なように、ノンバンクで融資を受ける際にも審査が必要になります。銀行や信用金庫で融資を受ける場合、法人の場合には、事業計画書と決算報告書、個人事業者の場合は、事業計画書と確定申告書が必要になることが多くなっています。ただ単に、その書類を揃えれば良いわけではなく、事業計画書に関しては、非常に細かく記載が必要で、その内容が融資を受けられるかどうかに大きく影響します。また、審査にかかる日数も即日ではなく、1週間程度かかります。
これに対してノンバンクの場合、会社によって違いますが、基本的には法人の場合は決算報告書、個人事業者の場合は確定申告書のみで良く、事業計画書が必要ない会社もあり、銀行や信用金庫などよりも審査が緩くなっています。審査にかかる日数に関しても、おおよそ1日から3日程度で結果が出ます。また、銀行や信用金庫では、担保や保証人が必要になることも多いのですが、ノンバンクは担保や保証人不要で融資を受けられることも多くなっています。しかし、金利に関しては銀行の方が低いので、長期の返済計画をたてている場合は、ノンバンクを利用すると合計の返済額が多くなってしまいます。
このように、審査に関してはノンバンクの方が通りやすいのですが、金利が高いというデメリットもありますので、長期での返済を計画している場合は、銀行や信用金庫に融資を申し込み、通らなかった場合や早急に資金が必要で短期で返済できる場合や、金利が高くても、毎月安定して返済でき、利益が見込める場合などはノンバンクを利用すると良いでしょう。
ノンバンク借入で利子を安く抑えることの重要性
ノンバンクでは簡単な審査で融資を受けることができるため、緊急の際は非常に有用性が高いといえるでしょう。最近では即日融資のサービスもあるくらいですし、一週間以内に返済できれば、利子がゼロというノンバンクもあるほどです。その一方で、銀行・公的融資と比べると利率が高いという事からノンバンクは長期的な借り入れに向かないと言われていますが、長期的な融資・返済を計画する場合においても、ノンバンクの利用は検討するべきかもしれません。
もちろん、利率が高い状態で長期の融資を受ける際は、その分ファイナンスにかかるコストが大きくなります。確かに、公的融資であればこのコストを抑えることはできますが、実際のところ、銀行や公的融資では『審査クリア』に膨大な準備と時間を要します。さらに、この努力が必ず報われるわけではありません。そこで、もっとも効率的なファイナンスの手段として『利子が安いノンバンク』で融資を受けるという方法が挙げられます。利子が高いノンバンクほど審査が簡単という傾向はあるものの、利子が低いノンバンクでも銀行や公的融資ほどの厳しい審査を受けることはほとんどないからです。
具体的には、事業内容や事業計画をもとに審査を行っているノンバンクであれば、安い利子で融資を受けられる可能性が高いでしょう。つまり、最低限の準備さえしておけば、ノンバンクでも低い利率で借り入れが出来るのです。このポイントをおさえて、ノンバンクを有効に活用しましょう。